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銀筆
細く尖らせた銀を芯に用いた描画材である。金属尖筆(メタルポイント)の一種。 骨灰などの白色顔料を混ぜた、研磨質の地塗りを支持体に施して描く。金属尖筆には金、銅、鉛など様々な素材があるが、銀は最もよく使われてきた素材で、灰色の筆跡が経時変化(硫化銀)によって褐色がかるのが特徴である。濃淡の表現が難しく、容易に消すことはできないが、緻密で半永久的に耐久性のある描線が得られる。少なくとも12世紀には存在し、15世紀頃から素描に盛んに使われたが、黒鉛を原料とする鉛筆の登場以後はあまり使われなくなった。キアロスクーロ素描などのために有色の地塗りも使われる。